でも、さっき看護士が言っていた通り、体の力が抜けきっている季蛍は、そのまま寝っ転がりそうになる。 俺はベッドへ上がり、季蛍の背に座る。 季蛍を背後から抱くようにして座り、季蛍の体を支える。 背中をさすりながら、額に手を当てる。 「…うわ。熱あるじゃん?」 「ないッケホケホ、ッハァ……ケホケホ、オエ」 「…………」