───────医局
「………ぁッのー…。蒼先生?」
「ん?」
椅子の背もたれに寄りかかって目を瞑っている先生。
「………季蛍……のことなんですけど」
「あぁ。悪いけどしばらく頼む」
「……いや、あの…。季蛍、すごい……悪化してるだけで…」
一瞬「えッ」と目を開けた蒼先生だけど、また閉じて
「じゃあ高島どうにかして」
先輩も先輩で、素直じゃないところがあるから、仲直りするのも時間の問題。
「どうにかしてって言われても……。本当は蒼先生の手で、背中さすってあげるんじゃないすか。いつも」
「………」
「体も十分辛そうだけど…やっぱり蒼先生のいない辛さの方が、よっぽど辛いと思います」
「じゃあどうして家でそれを隠す必要がある。家で吐いたところ見た事なんてないし、体調悪そうに寝てるのも見たことない。
今日初めて知ったこと」
「え?」
…………隠してる?
蒼先生に…。
なんで…?


