「…蒼、や」
「……なんで?季蛍…痛いでしょ?体」
「んん゙、やなの」
涙を止めない季蛍…
「……恥ずかしい?」
「……。」
「大丈夫だよ、俺だけだから」
「高島…先生は?」
「あ、寝てる。医局で」
「………」
また微かに痛いと言い出して、身をよじらせる。
「……どこ?頭?」
「んーッ…」
痛い痛いと、俺の白衣をギュッと握りしめるのを見て、不安になってきた。
到着してすぐ、骨折してないかとか、調べたらしい。
骨にも、頭にも異常はなかったけど、ただパニックになっていたということだけは聞いた。
ただ、傷がたくさんあって、傷口が開いているという事だけ…は。
「痛み止めの点滴、する?」
と聞くけど、もう準備しちゃったんだけどね。
返事を聞く前に、点滴をさして、消毒液の準備。


