今朝、遅刻しそうになって締め忘れたネクタイを締める。





……夏来の泣きじゃくり攻撃で遅刻しそうになったんだけど。





まぁ実家にも預けられて…ぎりぎりセーフ。







また白衣を羽織り、ロッカーをでた。








「あッ!!蒼先生!」









「…ん?」





島内さんがこっちこっちと言っているように指を指す方向に歩く。





島内さんと歩きながら…






「……何?」







「今、季蛍先生救急車で運ばれてきたんですけど、」








「はッ?」








「で、階段から落ちた…ようで、腕と…頭とお腹に痛み訴えてるんです。

でも絶対に見せてくれなくて、泣き叫んでるんですけど。



服を捲るのをすごく嫌がっていて」








……高島はいろんな意味で倒れてるもんな、今。








「わかった。」