「……なんだよ。ね?だから飲もう」 「……うん」 お、おおお? 頷いた…夏来。 季蛍が薬を水に溶かして渡す。 小さい手でコップを取って、飲み込んだ夏来。 そこに、すぐさま季蛍が飴玉を入れる。 苦そうな顔をした夏来だったけど、飴をなめながらニコニコしている。 「よかった……」 力の抜けた様子の季蛍。 「お疲れさん」 「…やっと飲んでくれた」 「熱下がるといいんだけど」