「愛優、」 愛優から夏来を受け取り、リビングの椅子に座る。 「夏来。……………ん?」 体の熱さに眉をひそめる…。 「……熱?」 額に手を当てれば、熱かった。 体温計を胸ポケットから出して、泣きじゃくる夏来の服のチャックを下げる。 「ギャアアアア」 「ハイハイ、わかったから。泣かないの」