それから15分後。 「ただいまー」 「……やっとだ」 リビングの椅子にぐったり座って夏来を不安定に抱える俺をみて、季蛍が驚きの発声。 「おぉーびっくりした。なつ?なんで泣いてるの…」 季蛍に腕を伸ばす夏来。 季蛍が抱えれば、ぴたりと泣き止む…。 俺のあの時間は何だったんだ…。