「あー…びっくりした。ホントに高島…何も食べてないんだな」





洗面所で手を洗ってきた蒼先生が、首を傾げながら聞く。







「…………食欲ほとんどなくて」








「ん。もういい加減病院行こう。これ強制的ね」










「えぇ…」








「今日休みでよかったー。ほら、行くから着替えて」








「蒼先生が診てくれたらいいじゃないですかー。」








「さっき全力拒否してたのは誰だ」







「もういいんです。蒼先生が」








「だめー。よくよく考えたらさ、俺、ペンライト持ってないし?」







「そこの棚に懐中電灯ありますよ、超特大!非常用の。」








「懐中電灯で診察する医者がどこにいるんだッ。工事現場じゃないんだから」









そのあと、蒼先生に無理矢理病院に連れて行かされたことは…言うまでもない。