医局に戻ってきた高島が、眠たそうにソファに座る。




「…なぁ、高島」







「……はぃ?」







目を瞑って返事する高島。







「……季蛍がさ、59度熱があるとか言ってるんたけど。…どうしたんだろ?」







その言葉に、ハッと驚く高島。







「ご、59?」






「………何がどうなってるんだ?しかもE度…なんて聞いたことないんだけど」







「……体温計、エラーになってたんじゃないですか?Eが表示されますよね」







「………でも59って。理解不能。家帰って計らせるわ。今日当直?」








「はい。明日休みだから、あともうひと踏ん張りです」





って笑う高島。





「頑張れ。じゃーな、お疲れ」






「お疲れ様でしたー」