蒼も仕事だし… 子供たちも実家だし…… の昼下がり。 家に一本の電話が。 「…はい」 「……もしもし」 「…………………凜?」 「……う、ん」 声が震えていて、なんだか様子がおかしい…。 「どうしたの?」 「……。」 「凜…?」 「………あのね」 「………うん?」 「………こない…、の。」