「8度5。残念だったね、季蛍」






「…えぇ…嫌だ」







「病院行こう。すぐ熱上がるしさ。市販の薬もないし」








「…………行きたくない」









「俺が休みの時行った方がいいだろ?明日俺仕事だし」









「…うん」







イヤイヤ頷く季蛍に、毛布を掛けて、家を出た。