寝室のドアを完全に開けると、季蛍が床にゴローンと。 そして手だけ伸びているから、ホラー映画みたいになってたのか…。 「……季蛍?」 「……ん゙?」 「どうした?」 「ぬぉぉ………ぁ゙あ゙」 「……季蛍?どこか痛い?」 と言っても唸るだけ。 とりあえず寝っ転がる季蛍を抱えて、リビングの椅子に座らせた。 「痛い…」 「………………………どこが?」 「ッぐぁぁ…痛い」 「おなか?」 体を二つにパタンと畳むようになる季蛍。