「蒼先生に、、言わなくていいの?」
「……よくはないですけど…」
「帰ってきたら怒るんじゃない?」
「……それまでに治すんで。あ、高島先生言わないで下さいよ?本当に…」
「……わかってるよ。でもどうするの?夏来くん」
「あ、実家に預けました。蒼が出張行くときに」
「そうなんだ。愛優ちゃんは?」
「愛優も今実家に。どうせ明日土曜日だし」
「そっか。」
ピピピピッ ピピピピッ
「見せて?」
表示された体温計を、渋々差し出す。
「………8度7分。全然8度くらいじゃない」
「いいんです、おおよそなんでッ!!」
「薬、飲めよ?」
「わかってます!先生、仕事戻らなくていいんですか?今何の仕事中ですか?」
「ん?カンファ」
「え!?なら早く行って下さいよ!今日はありがとうございました!!ほら、早く」
「えっ、あ、わかったよ…じゃあ薬飲んでよ?」
高島先生は私に押され、そそくさと帰って行った。


