聴診を終えた俺は白衣からペンライトを出す。 「次、喉」 「…嫌だ」 「ほら、開けて」 フリフリと首を振る季蛍にため息が漏れた。 「高島に言われてんの。高島嫌がるから、診るの俺しかいないでしょ?」 そう言うと、小さく…ほんと小さく口を開けた。 「苦しくしない。大丈夫」