「蒼先生…」





医局でぼーっとカルテを読む俺の隣に高島が座る。




「季蛍が寝てるんですけど、魘されてるっていうか、泣いてるっていうか…」







「……泣いてる」






「季蛍、忘れられないんですかね」







「………まぁ…な」







「「………………」」