───午後五時
蒼が診察室に戻ってきた。
「季蛍、高島んとこ行こう」
ゆっくり頷く。
それを見て、蒼が私を抱える。
点滴しとけばよかったな。と独り言を呟いて。
高島先生の診察室へ行くと、椅子に座らせられる。
「……季蛍、いい?」
頷いたけど、正直心の準備はできていなかった。
「服、捲るからね。深呼吸してて」
服が捲られて、聴診器が入ってきた。
「……ッ」
「季蛍。深呼吸だよ」
「……ッ先生、やっぱ無理ッ」
「一回抜く?」
頷けば、聴診器が抜かれる。
蒼は、ベッドに腰掛けて、その様子を黙って見ているだけ。
「……大丈夫だったら服、上げて。」


