「俺だろ。大丈夫だ」
「嫌ッ、やらないでッッ」
自分で止められない感情が、私を震えさせた。
肌に感じる蒼の手。
服の中に入れたまま、嫌と言っても抜けない手。
聴診器が胸に当てられる。
嫌と叫んでも、嫌ともがいても、やめてと言っても、服から手は抜けなかった。
「逃げるな。大丈夫だから。何もしない」
「………嫌」
叫びで聞こえていないはずの心音。
多分、馴れさせようと服に手を入れたんだろう。
「…季蛍。心音聞こえない。落ち着け」
「嫌………やだッ、蒼…」
「大丈夫だ。大丈夫」
「…ッハァ、ハァ……ッハァ、ハァハァ…………嫌だ…」


