落ち着いた頃、季蛍を腕におさめながらきいた。
「季蛍。あの日、されたこと…言える?」
涙目の季蛍が、怠そうに体重をかけながら俺を見つめた。
「……思い出したくないだろうけど。詳しく…教えて?」
「…………急に勝手に入ってきて」
「…うん」
「看病してあげるね。って言われてベッドに押し倒されて…ッヒッグ」
涙を流しながら、俺の袖をぎゅっとつかむ季蛍。
「……服捲られて…聴診器いれられて…。喉も見せろって……ッヒッググス、」
「………うん」
「無理矢理口に圧舌子入れられて……呼吸苦しくなるまでずっと開けられて……ッヒッグ…ッグス、」
「うん。」
「…………帰ってくださいって…何度か言ったら…………帰って…ッグス、ウェ、…………ヒッグ…ヒッグ」
「………………」