季蛍さんに、この間萩瀬が家に入ってきた時のことを聞いた。 凜も、まさかこんな事が、あったとは思ってもなかったから、何も言わずその場にいることしかできなかった。 「…………季蛍さん」 「……。」 「怖かったね……季蛍」 凜が季蛍さんに寄り、背中をさする。 元から体調を崩していて、その時こんなことが起きたから、食欲不振になったんだろう。