「俺、ずっと季蛍さんの住所調べてたんだよねー。でも、前の病院で季蛍さんの住所見てきよよかったー」
「…そ、そういうのダメだと…」
「いーの。
とにかく、今日は俺が看病してあげるね。」
「………ッゲホ、」
「とにかく。ほら、最初は聴診からだから」
そのまま寝室に腕を引かれ、ベッドに押し倒される。
「……ッぁぉぃ…」
「ぁ?蒼?まだそんなこという?俺だけを見つめろ。季蛍」
「い…ッや…」
微笑みを浮かべた彼が、耳に聴診器をつける。
「ほーら。動いちゃだめでしょう?季蛍さん?
心音聞けない。いつも動いてるの?蒼先生のときも。
困っちゃうなぁ」
手を払いのけたけど、呆気なくまた迫ってくる。
「少し静かにして?俺が診てあげるんだから」
服が上げられて、聴診器が入ってきた。
その手の感触が、怖すぎて、恐ろしくて、今すぐ涙がでてきそうだ…。
助けて、蒼…。
と言ったって、無力すぎることは私が一番わかっている…。


