当然こんなびしょびしょな服で帰るわけにも行かない。
体を拭いてもらってから、お兄ちゃんの貸してくれたワンピースに着替えた。
病院に置いてあった服なんだって。
「あとさ。季蛍なんでそんな熱あるわけ…?」
タオルで優しく髪の毛を拭いてくれるお兄ちゃん。
「……………。別に」
「蒼くん、知ってるんでしょうね?」
「…。」
「言ってないんだな。」
ため息をついたお兄ちゃんが、そばにヒーターをつけてくれた。
そして、拭き終わった髪をまとめ、結わいて、毛布を掛けてくれた。
「熱があるし、少し寝た方がいいよ。蒼くんは?いつ帰る?」
「……今日は当直だけど、夜中には帰れるって。昨日言ってた」


