それから少しして、リビングへ行くと、季蛍が机に向かって突っ伏している。




その様子を見て、嫌な予感がした俺の勘は間違ってないだろう。





「…季蛍」





体を起こさない季蛍。





「おはよ」






「………はょ」






「……ッだからいったじゃん。雨なんかに濡れて帰ってくると風邪引くって」






昨日の夕方頃降り始めた雨を想像していなかった季蛍。



傘を持って行かずに仕事へ行ったもんだから、昨日は夜中ずっとくしゃみしていた。







俺が帰る頃…12時頃は止んでいたのだけど。





また今朝降り始めた……。