そんなことを思っていた俺の携帯電話が鳴った。
「もしもし?」
「あ、芙羽?」
「……陸」
陸は俺の弟。
最近結婚した新婚夫婦だ。
陸は歯科医をやっていて、少し離れた所にすんでいる。
「あのさぁ、今度親戚の集まり会で、皆が来るんだってよ。俺んちに」
「あぁ」
「で、芙羽の予定も聞いておいてほしいって頼まれたんだけど。どう?」
「え。急に言われても…」
「……だよね。でもさ、来月の半ばあたりにって感じだからさ」
「来月の半ばね。わかった」
「凜さんももちろん呼んでよ!?」
「………お前は嫁さんがいるだろ」
ちょっと…いや、かなりぬけているところのある凜が気に入っているらしい陸。
俺らが結婚してから、凜も会うことは少なくなったが、陸はそんな凜が、気に入っているらしい……
おもしろい、明るい、とか言って。
まぁ、恋愛対象ではないようだから安心してるけど。
「楽しいから。凜さんいると。じゃあな」
少し長引いた電話を切って、手を洗い、リビングへ。
「凜~、来月さ…」
………。
凜がいない…
と思ったら
ボンッ
イヤ~ッな音がキッチンから聞こえて、慌ててキッチンへ行った。


