───玄関のドアに手をかけた俺の喉
が鳴る。


ドクン、ドクン、ドクン、。






カツ丼…カツ丼…カツ丼…カツ丼。








カツ丼が頭の中でループする。






カチャ





意を決して部屋に入った。







物音がしない。





「…………凜?」






「芙羽!おかえり」







「………ただいま」









「今日の夕飯はね、パスタだよ」








パスタか、とカツ丼を打ち消された俺は思ったが、パスタ…?








凜にしてはパスタを作ることは…すごい。






この間のイチゴカレーに比べればよっぽどだ。








「おいしそうじゃん……」









テーブルに並べられたパスタは、お店のよりうんとおいしそうだった。








「ほら、手洗ってきて早く食べよう」









「うん、」








せっせかと洗面所へ行って手を洗う。









…今日は期待できそうなおいしそうなパスタ。