「芙羽、何ニヤニヤしてんだ?」




ふっしぎそうに、カルテ越しに俺をみつめる蒼。





「今日の夕飯がな、まともなんだ。」






「……………あ、まともなんだ。良かったね」







意味が分からないような顔をしている。







「ああ、凜さんが」






以前話したことを思い出したのか、頷きながら帰る支度をする蒼。








「ちなみに俺はすき焼き」





どや顔で携帯電話を俺にみせる蒼。







『おっつかれーい、蒼♪

今夜は好き焼き♡とっとと帰ってきてね』










「…………。」





好き焼き?



え、好き焼き?
  ↑





変換が…………。





いつまでラブラブなんだか。