……と言った昨日。
医局へ入って高島先生を探す。
「もうやだッ蒼嫌いッ」
昨日の怒りはおさまらないまま医局へと。
ナースステーションの前を通ったときは、ぶつぶつ言いながら入っていく私を、不思議そうに見つめる看護士たち。
今はもう誰が見てようと関係ない。
いつもに増して元気のいい高島先生がコーヒー左手に座っていた。
「高島先生!!」
「……あ、おはよう」
「……聞いてください」
「何。また蒼先生ともめたの?」
「今回は蒼がぜーんぶ悪いんです!
私熱あるのに、それ言ったら今夜帰れないって言うんですよ!?
いつもあんなに熱出たら電話ってうるさいくせに!!
ほっとかれたっ!どうにかしてください」
「………んなこと言われてもね」
「高島先生…お願いします」
「………」
「先生、プリン奢ります」
「……………………もう一声」
「…………じゃあゼリーもつけます」
「よし、蒼先生に抗議だー!」
「「オー!」」