西口のトイレの目の前に来た俺は、周りを確認。
でもそれらしき人はいない。
また凜に電話。
「今トイレの前にいるから出てきて」
「…おじさんは?」
「大丈夫。いない」
プチ、と電話が切れた後、トイレから俯く凜が。
「大丈夫か?なんかされてない?」
「………」
「…凜?」
「………怖…かっ………た」
小刻みに震える凜の手。
その手を引いて、俺は車に乗った。
助手席に乗る凜は、まだ小刻みに手を震わしている。
「……あのさ」
「……。」
「もしかして………昨日も?」
「………」
「凜。答えろ」
「……………う、ん」
……だから朝なかなか起きなかったんだ…
怖かったから…。
「……行き…?」
「…うん」
「なんで言わないんだよ」
「…だって、」
「……。」


