「…でも凜って、やっぱり変わってる…というか抜けている…というかさ。
なんか不思議…ちゃん……なのかな……」
「……なんで?」
「さっきのコロッケ事件もそうだしさ。
この間でてきた夕飯な、謎だったんよ。
なんか、柿の天ぷら?
それと、茹でた焼きそば…。
本人曰く、柿の天ぷらは聞いたことがあるから試しに作ったらしいんだけど、それってカキだろ?
カキと柿の違いがわからないらしい。
焼きそばだってさ。茹でるってね……
焼きそばを茹でたことと、なんでレシピ読まなかったのかが今でも不思議なんだけど…。」
「…あ、でもこの前、味噌汁にリンゴとミカンが入ってた」
「リンゴとミカン?」
「高熱だったのに、料理したの。季蛍。そしたらさ、味噌汁にリンゴとミカンで、お米にケチャップで炊いてて。
カボチャの分量逆だし、な、季蛍」
運良く医局に入ってきた季蛍に問う。
「え?何?」
「ケチャップのお米、おいしかったよな」
「………あぁッ!!蒼そうやってバカにするぅッ!!」
「してないよ。かわいいっていってんの」
そう言うと顔を赤くして、
「……だって」
「味噌味のリンゴとミカンも、なかなかだったもんね」
「酷い蒼!!」
ぷくーっと頬を膨らませる季蛍。
「だからおいしかったっていってんじゃん。」
「……………だって9度も熱あったし、私あんなの作ってない。
覚えてないもん」
「季蛍しかいないでしょ。」
「………そうだけど」


