「ッケホ、オェ……」
さっきからずっと咳と、吐き気に襲われるき季蛍だけど、吐くことが出来ていない。
「気持ち……………悪…」
完全に俺に体重を預けた季蛍は座り込みそうになる。
全体重をかけているのに軽すぎて心配になる。
「季蛍、」
呼ぶけど目を閉じてしまって、唸っているだけ。
「きーほ、」
「……ん」
「頑張れ、ほら」
「……んん」
また前屈みになった季蛍の背中をさする。
「ッグス、ゲホ…オェ……ッオェ……ッグス、ゲホ…ケホケホ」
「………」
苦しそうだし、吐きたいのに吐けない季蛍はもう疲れきっていた。
「……蒼……もう無理……………………」
泣きながらむせて俺に告げる季蛍。
「でも気持ち悪いままで寝れないだろ?楽になろう」
「……ッグス、ゲホ……オエ……」
食べ物を食べていないせいもある。


