タクシーを待合室で待っているとき、季蛍が目を覚ました。 「…蒼」 「……ん、大丈夫?…痛いとこない?」 「…………うん、大丈夫だよ」 「…よかった」 「ごめんね、…」 「なんで謝るんだよ。」 「…………」 「……。」 「……あのさ、蒼」 「……ん、」 「…ぎゅぅ……だめ?」 「……してほしいの?」 うん、って頷くから、俺は我慢できず唇を奪った。 待合室、だなんてこと忘れて。 これが、 俺が季蛍のファーストキスを奪った瞬間。