抱いてから数分たって、カーテンがあく。
「うわっ」
思わず声を上げて、季蛍から離れる。
「………?
松星くん、タクシー呼んだんだけど、病院行く」
「あ、行きます」
「ん、じゃあ氷取って拭いてあげた方がいいわね」
と、タオルを手にし、それを俺に渡す先生。
「……季蛍、嫌じゃないですかね」
「だって嫌がってなかったじゃない。大丈夫よ」
「ですね…」
なんて言うけど、確信はない。
数個開けられたらボタンをまた開けて、首や脇におかれた、氷に巻かれたタオルを取る。
そして、服の中に手を入れ、タオルで拭いた。
「……ん、ん」
呻く季蛍。
「………季蛍、」
「……んぁ…蒼?」
「うん、ごめん。俺さ」
「大丈夫、ありがとう」
って微笑む季蛍。
だから、俺も微笑み返す。


