具合が悪すぎて映画の内容も、何も覚えていなかった。
「じゃーねー、またね」
「バイバーイ!」
待ち合わせた場所で別れたあと、フラフラな足取りで家へ向かう。
だけど、なんだかフラフラしてきて、倒れそうになる。
「愛優ッ」
琴の声………だ。
「家まで送るよ。大丈夫?」
「いい、琴」
「でも。」
「本当に、大丈夫…」
とは言いつつも、座り込みそうになって。
琴は私に肩をかしてくれた。
そのままゆっくりと歩いて玄関まできた。
「ほんと、ごめんね」
「今日、一日中怠かったんでしょ?言ってくれれば良かったのに。ゆっくり休んでね」
「………ありがとう」
琴が帰って行くのを見て、玄関を開けた。


