その後、俺は迷わず果織ちゃんの病室に向かう。
静かに開けた病室には、すすり泣きが響いていた。
「……………。」
「……ヒッグ、」
「……私ッが、、病気にさえならなきゃ…良かったんだよね、ヒッグ…
病気さえ……に……ヒッグ、、」
「……果織ちゃん」
俺はこの狭い病室で感じた。
恐れているのは果織ちゃんを返して、もしものことがあったら、じゃない。
果織ちゃんにもしものことがあったときの俺の責任、
に、恐怖心を覚えている。
果織ちゃんを帰るのを許して、
もしものことがあったときの責任は、
俺にかかるから。


