「キャッ」
ガッシャーーーン
大きな音が聞こえる病室へ走ると、以前にも精神的に不安定になり、暴れる発作みたいなものを起こした、
実奈ちゃんの病室だった。
看護士2人で実奈ちゃんを押さえるけど、混乱している実奈ちゃん自身は、暴れ続ける。
「やダッ、やめてっ」
よほど混乱しているみたいだ。
「実奈ちゃんっ」
声をかけるけど、耳に入らないのか、抵抗し続ける。
「蒼先生ッ」
看護士の悲痛な声が響く。
「実奈ちゃん、」
そっと腕を押さえて、首を振って座り込む実奈ちゃんを抱えベッドに座らせる。
「落ち着こう?実奈ちゃん」
「蒼、せん…せ」
溢れた涙は頬を伝う。
「……大丈夫だよ」
そういうと、彼女はまた涙を流す。


