今日の天候は最悪で、夕方には台風が接近するだとか。 夏が終わったと思えば台風か。 医局で携帯電話を見ながら思う。 季蛍はは今日当直だから、夜中には止んでるんだろう。 俺の帰る頃にはどしゃ降りかも。 なんて思いながらカルテを読む。 「蒼先生ー、」 医局の入り口から、看護士が俺を呼ぶ。 「どーしたー?」 「果織ちゃんが呼んでますーッ」 …………果織ちゃん? 「りょーかい、今行く~」