午後6時を知らせる時計。
様子を見に、果織ちゃんの部屋へいく。
ガラガラッ
「果織ちゃん…」
布団を丸被りした果織ちゃん。
「大丈夫?果織ちゃん…?」
布団を剥ぐと、怠そうにベッドに体をうずめた果織ちゃんがスヤスヤ眠っている。
そっと額に手をあてる。
かなり熱が上がっているようだ。
「…………島内さん」
目が覚めた果織ちゃんの顔は、いかにも怠そうで、顔は真っ赤。
「大丈夫?果織ちゃん。熱、計ろう?」
「………蒼先生に言わない?」
「熱、上がってたら蒼先生に言わないと果織ちゃんが辛いだけでしょ?だから計ろう?」
「…蒼先生に言っちゃや。」
「どうして?」
「……痛いことされる」
「……でもね、熱が高いでしょ?蒼先生に治してもらおう?
いつまでも怠いと辛いから。」
「…………」