「……どうしよう」 璃子ちゃんの手に、力強く握られていたのは蒼の作った折り紙で。 発作中も握っていたらしく、クシャクシャになっていた。 「蒼にもう一回作ってきてもらおうか?」 そう言って璃子ちゃんを降ろす。 「………でも、蒼先生怒っちゃうかも」 「大丈夫だよ。蒼先生怒らないから」 「………じゃあ、お願いしますッ」 にこりと微笑んだ璃子ちゃん。 「うん、わかった」