「…で、ここを折って。」






左腕を港に掴まれて片方しか使えない手で折り紙を折る璃子ちゃん。








片方しか手が使えないから、俺も手伝う。









だけど今も力の抜けない腕。






港が苦笑いで璃子ちゃんの細い血管を探す。






「力入ってたら注射するとき痛いよ?」








港が腕を見つめながら言うけど、璃子ちゃんの腕の力は抜けない。









「璃子ちゃん、次、」







折り紙の方に視線を変えた璃子ちゃん。









「それで、半分に折る。」







「こう?」









「うん、そうそう」








その時、璃子ちゃんが顔をしかめる。









港は真剣な眼差しで注射器の薬を入れ、その時も璃子ちゃんの顔がさっきよりも痛そうな表情になった。









「…………おし、終わり」