俺がブツブツ折り紙を璃子ちゃんに教えている間、頷く璃子ちゃんの服を開けて港が心音を聞いている。
「……で、ここがこう」
「…………出来た!先生みて?」
「上手いじゃん。出来るじゃん!」
にこりと満面の笑みを浮かべた璃子ちゃん。
「ねぇ、先生、見てー?」
璃子ちゃんが星を港に見せる。
「……うわ、上手」
港も微笑みを返す。
「璃子ちゃんさ、蒼に折り紙もっと教えてもらったら?その間にちょっと」
港が注射器を出すと、璃子ちゃんの顔が真っ青になる。
「えッ……そ、それは…」
「いつも我慢できる璃子ちゃんなら大丈夫。ほら、蒼の方、向いてて」
「次、何作る?」
俺が注射器から目を背けようと聞くと、ハート、と。
俺が教えるハートも見つつ、注射器の方もみつつ。
港が腕を消毒していると、璃子ちゃんの腕にがっちり力が入るのがよくわかる。
「ほーら、こっち向いてたら痛くないよ」
こっちを向くように促し、教えるのを再開する。


