「果織ちゃん、蒼先生にやってもらう?」 注射器を持つ看護士が果織ちゃんに聞く。 「うん、蒼せんせ やる」 俺の後ろからひょっこり顔を出す果織ちゃんは、俺を下から見上げ頷く。 「うん、やってあげるから座って?」 「……うん」 「すぐ終わらせるから。」 渋々頷く果織ちゃんを見て細い血管に針を刺す。 「いッ…」 腕を引こうとする果織ちゃんの腕をおさえて、ち血を抜く。 「痛い、せんせッ」 「………はい、終わり。島内さん、これ検査回して」 「あッはい」