「ッケホ、ッケホ………ッハァ、、ハァ、」 「……季蛍、」 吸入から顔を背ける季蛍を見てため息がもれる。 「季蛍、苦しいじゃん。吸って」 「…ッハァ、」 俯いて発作を耐えている季蛍を見ていると、こっちまで息苦しくなってくる。 「ほら、吸わないとずっと苦しいだろ」 「……ッハァ、ハァハァ…ケホ、ケホッ」 「はぁ。季蛍ってば」