「季蛍、薬」 苦しそうにしながらも飲み込む季蛍。 「…ッハァ、ハァ、ハァハァ」 「………季蛍、何か不安なことでもある?」 「……ッハァ、ハァハァ」 首を振る季蛍。 「………」 コンコン ガラガラ 「高島先生、三村さんの点滴終わりました」 「あ、うん、待って」 背中をさすっていた手をとめて、季蛍からコップを受け取り机に置く。 「島内さんさ、ちょくちょく季蛍の様子見といてくれる?」 「あ、わかりました」 「季蛍、すぐ戻ってくる」 薬で少しは落ち着いた季蛍が頷いて、俺は部屋を出た。