ガラガラッ
「陽?」
「…………」
怒られると思って目を瞑っていたけど、
「はーる、起きてるんだろ?おはよ。」
寝室の電気をつける港。
「………おはよ」
「ご飯と薬、飲めてないんだ?」
「えっ、なんでそれを…」
「リビングに置きっぱなし。薬も」
「…………あ」
「でもしょうがない、具合悪かったんだから」
港は私の額と首に手を触れる。
「………」
「…………」
「…陽の食べれそうな物買ってきたよ?食べよっか」
出されたのは、シュークリームとゼリーとプリン……
「………どれ?」
私が真っ先に指さしたのは…
「だと思った。陽シュークリーム大好きだもんね」
シュークリーム。
港が食べやすいようにカットしてくれる。
クリームがこぼれそうだけど、上手に分けてお皿にのっけてくれた。
「これ食べたら薬な。」