────────
命に別状はなくてよかった。
処置を終えて陽のいる診察室へ走っていく。
そこには泣きわめく陽。
それをオロオロ慰める医師。
「…ど、どうした?陽」
「す、すいません、僕がいけないんです」
「あ、点滴?」
どうやら点滴を失敗させられて泣いているよう。
「……すいません、四回…失敗して………」
「…あぁ、いいよ、俺やる。陽、血管細いから」
フォローしたつもりだけど、医師は陽を心配そうに見つめている。
もう腕を引っ込めて泣きわめく陽の頭を優しく撫でる。
「陽、腕」
「いやぁだ!!」
「痛かったな、次、最後だから。」
「…………いだい……………から…………」
「嫌?」
コクコク頷く陽。
「…すぐ」
「………ほんとに、失敗しない?」
「うん。俺のこと信用できない?」
「……………」
ゆっくり腕を差し出す陽。
「よし、刺すよ」
点滴をさし終えると、ホットした顔の医師
「……ほんとにすいませんでした」
「ううん、大丈夫だよ。」


