夏休み明け、一週間。 「ヒッ…ケッホ……ケッホ、ゴッホ」 発作の薬を飲み込んで、教室にカバンを取りに行く。 「あ、愛優、大丈夫!?」 帰ろうと思ったら発作がでて、トイレで呼吸を整えて薬を飲んできた。 そのとき教室にいた琴が心配してくれてた。 「…大丈夫、少し苦しいけどね」 「…帰り、病院寄っていけば?」 「…うん、そうしようかな」 発作が出たこと言わなかったらパパに怒られるから。