俺の苦しみは、 今まで鈴香が感じてきた苦しみに比べたら きっとたいしたことはない。 でも、 ずっと大好きだった彼女が 高校卒業してからも忘れられなかった彼女が 俺以外の男が好きになるなんて。 俺の頭はもういっぱいいっぱいで なにも考えられなくて 今にも爆発してしまいそうで 道端に1人、 ゆっくりと歩いて家に帰った。