「あれ?笹野先生知りません?」
近くにいる先生に聞いてみた。
「部活の方行ってるんじゃないかな?
あの人部活大好きだから。」
「そーなんですかー。」
じゃあ机の上置いとこ。
「しつれーしましたー」
職員室を出て、
急いで下駄箱まで駆け下りた。
「みーやび!」
「帰ろっか。」
「おう。」
学年順位の書かれた掲示板を横目に
俺らは下駄箱で靴を履き替えた。
「れっつごーほーむ!」
「ごーごー!」
雅さん真面目な子だと思ってたけど
ノリ良いしかわいいし頭良いし優しいし
なんて完璧な子なんだろう。
前にも同じようなこと思った気がする。

