「なんか阿部くんの話聞くの楽しいね!
今のあたしって、前と変わってる?」


「ううん。その明るいところとか全然変わんない。すげぇ懐かしく感じる。」


「そっか…良かった…」



すると、鈴香は泣き出した。


「懐かしいとか言ってくれてありがとう…あたし、昔のこと全然覚えてなくて…
前の方が良かったなとか言われたらどうしようって不安で…」


「うん、」


「家族の次に会えたのが阿部くんで良かった!ありがとう…」



そう言ってまた涙を流す君が




凄く愛おしかった。