「あれ、センセー
学級委員って1人なの?」
誰かが先生に問う。
「うん、あと1人は女子ね。」
その瞬間、
女子のみなさんはえぇーと声を揃えた。
「じゃー、阿部くん進めて?」
「ぅえ!?おれ?」
「だって学級委員だし」
「先生サボりたいだけっしょ」
「バレたか。」
そう言って先生はテヘペロ♡としてきたので、俺は全力で無視した。
「じゃあ女子でやりたい人ー?」
すると恐る恐る手を挙げる女子が1人。
「…やります」
いかにも学級委員長みたいな
真面目そうな子だった。
「おっけー。お名前は?」
「加藤加奈子です。」
「おし!
じゃあ加藤加奈子も所信表明だ!」
そう言いながら俺は黒板の俺の名前の隣に加藤加奈子と書いた。

