昨日、俺たちは

極力毎日鈴香に会いに行こう。

そう約束した。



ちゃんと来るかな、弥生。


そう思いながら、重たい足を動かしながら病院へと向かった。





「毎日来てて偉いわね」


病院に着いて、鈴香の病室に向かってる途中に看護婦さんに話しかけられた。


「偉くなんかないです。
鈴香が一番辛いときに支えてやれなかったんで。」


「そう、、
あなたは高遠さんの恋人なの?」


「…恋人って言えるんでしょうか」


「え?」


「あ、いえ。すいません。
じゃあ俺、行きますね。」


優しそうな看護婦さんとの話を切り上げ、病室へ向かおうとした。


「あの!」


足を運ぼうとした瞬間、
後ろから声がかかった。

今さっき話した看護婦さんだ。


「わたし、高遠さんの担当をしてる宮田と申します。何かあったら遠慮なく相談して下さいね。」


「ありがとうございます。」


宮田さんに軽く頭を下げた。